大賞(賞金50万円)
水季(福島県)20歳


『紅い烏』


『黒い鴉』

受賞者のコメント
 受賞の連絡をいただいたときは、正直、「架空請求」とか「何とか詐欺」とかいう言葉が頭をよぎりました...。信じられません。
 私の不出来な子供たちが、多くの人に見て頂けるなんて、恥ずかしい反面、本当にとっても嬉しいです!
 ありがとうございます!

審査員のコメント
 技法は安定していないものの、構図や手の表情がうまい。 特に、見る側の視点をキャラの目から全体を1周させる流動的な構図の取り方にはセンスを感じます。
 細部まで描き込もうとする姿勢もよい。
(雨宮慶太先生)


優秀賞(賞金30万円)
丸水サキ(富山県)27歳


『錆月』


『禍花』

受賞者のコメント
 これまで応募する絵を描く時、変に狙い過ぎてしまっていた様に思い、この時は素直に描きたいものを、と考えていました。それが今回、このように賞を頂けた事は、とても励みになります。

審査員のコメント
 かなり実力のある方ですね。特に人物をきれいに描くことができるというのは大事です。
 ぱっと見たときに訴えかけてくれるキャラクターをどれだけ描けるかという点で、他の作品より目をひきました。
(入江あき先生)


日本橋恵太朗(福岡県)23歳


『僕らの学校奇談』


受賞者のコメント
 受賞、驚いてます! 二時間ドラマの犯人を推理する事、漫画や小説の謎解き等ドキドキ感が大好きです。ソンナ素敵な作品に近付ける絵を描ける様、精進の毎日です。応募した絵は自分の母校にある"あかずの扉"を題材に描きました。

審査員のコメント
 完成度も高く、小道具など、絵から直接的にキャラクター性を喚起させる情報が多いことに好印象。
(雨宮慶太先生)



入選(10万円)
夢未さくら(東京都)28歳


『刃音(はおと)のカラクリ
(刃音の絡繰り)』

受賞者のコメント
 日々作品製作に自問自答しています。これからも精進していきたいと思います。目指せっ世界!!

審査員のコメント
 よく描かれた作品だと思います。ただ、ロボットと人物、どちらをメインで見せたいのかはっきりさせたほうがいいと思います。
(入江あき先生)


山中慶(千葉県)22歳


『少年剣士!』

受賞者のコメント
 まさかこんなに素敵な賞を頂けるとは思いませんでした、これからも全力で頑張っていきます!

審査員のコメント
 配色にセンスを感じます。
 キャラの情を描けるようになるといいと思います。
(雨宮慶太先生)


永松肇至(千葉県)23歳


『フランケン・シュタイナー少佐』

受賞者のコメント
 有難う御座います! 賞金は年金未納分か、犬の避妊手術費あたりに当てようと思います。これからも絵を描き続ける機会が頂けるように頑張りたいと思います。

審査員のコメント
 ディテールにセンスを感じるものの、顔を描きなれていない印象があります。
(雨宮慶太先生)


高島睦美(広島県)24歳


『星と空と魔女の弟子』

受賞者のコメント
 大変うれしく思います。これからの創作にあたり、大きな励みになりました。本当にありがとうございます。

審査員のコメント
 画力は断トツで高いが、描き込みにメリハリがなく視点が落ち着かない。
(雨宮慶太先生)


入江賞
鈴木ひっぺ(岐阜県)23歳


『Message to you』

受賞者のコメント
 心を揺さぶる何かを持った素敵なイラストが描けるよう、日々、切磋琢磨しています。皆さん宜しくお願いします!

審査員のコメント
 丁寧できれいな色使い、一番見せたいものをひとつだけ押し出してみるといいかもしれません。
(入江あき先生)


編集部賞
ケロリ(福岡県)29歳


『ほしもまたたく』

受賞者のコメント
 お知らせを頂いてびっくりしました。楽しくかかせていただきました。本当にありがとうございます

編集部のコメント
 シンプルながらも、女の子の顔にすんなり視点がさだまる構図の取り方が印象に残りました。





大賞(賞金100万円+カラフル文庫にて刊行)
該当作なし

優秀作(賞金50万円)
ひろのみずえ(千葉県)28歳
『デンデラノ』

ストーリー
 全てを受け流すように生きる少年、成田卓。そんな卓の前に現れたのは、彼を「鳴故様」と呼ぶ一匹の奇妙な猿だった!

受賞者のコメント
 飼い犬も眠る午前三時。突然笑い出したり、一人つっこみをいれたりしながら書きました。とても危ない人間に見えたことでしょう。今は、恐縮と感激で胸がいっぱいです。このたびは誠にありがとうございました。

審査員のコメント
 最も、印象に残った作品。読み手の胸にぐいぐい迫ってくる力がある。良い意味で、アニメを見ているようにシーンが浮かびあがる。赤い風車、空に飛び上がる黒いシルエット、新興住宅地のビル群・・・・・心憎いほど、上手い。老人たちの不気味さも、愛らしさも、哀しさも、ちゃんと書かれているし、新興住宅で営まれる少年、少女の関係も捉えられている。ただ、もう一歩、何かが足らない。少年の魅力なのか、ストへの収斂の方法なのか、ともかく再度の推敲のうえ、一冊の本として多くの読者に届いてもらいたい。
(あさのあつこ先生)

 平和な日常の間近に在る異界(デンデラ野)の描き方がとても自然で感心しました。おどろおどろしい邪悪の世界ではなく、遠野物語の古い共同体にまでつながっているらしく、住人である老人たちもユーモラスで、嬉しくなりました。モテモテいーかげん男の主人公も、ダサイ杏ちゃんも、ステロタイプをさらりと超えて清々しく、人間的で、痛快でした。ハッとさせられる描写、絵になる風景が随所にあり、ゆたかな才能を感じました。
(後藤竜二先生)


入選(賞金10万円)
該当作なし

奨励賞
霧神拓(北海道)19歳
『ふつうに大人になる筈だった』

受賞者のコメント
 作品のテーマは、自分らしく生きるためには今を妥協してはいけない、です。私も今回の奨励賞をはげみにこれからも頑張っていきたいと思います。

審査員のコメント
 タイトルに惹かれました。先の見えたかったるい日常にうんざりしているところに吸血鬼という展開にも、拍手喝采なのですが、事件・展開にもう一工夫です。
 不老不死を求める「老人軍団」との闘いという図式もおもしろいのですが、この悪役たちもかなり安っぽいのが残念です。しかし、全体的に独特のユーモラスなふんいきが感じられて、次作に期待したいと思います。
(後藤竜二先生)


末永千尋(宮城県)21歳
『みらいのメンテナンス工房』

受賞者のコメント
物語が好きです。ドキドキワクワクする物語が大好きです。生まれて初めていただいた賞、大切にします。

審査員のコメント
 作者の視点がユニークで、みらいの愛らしさに、読んでいて微笑んでしまった。センとのやりとりも楽しく、読ませる力のある作品だ。しかし、作者の目配りが雑すぎる。作品の舞台となった町とは、どういうところなのか。ここで生きていくことは、どういうことなのか。架空の場所や時代を設定するのなら、それが読み手に伝わるように、丁寧に(饒舌にではない)書き込まなければ、ついていけない。書くとは、伝えることでもある。
(あさのあつこ先生)